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分離症の選手がスポーツを続ける為に私達ができること

前回のブログ

 

(Q&A)分離症のままスポーツを続けてもいいの?

 

の続きの内容となります。

 

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早期の段階では発見されずに、分離症が完成してしまったスポーツ選手は一生腰椎分離症と付き合っていくしかないことはセミナーの中や、前回のブログで何度も説明させて頂きました。

 

では、もう私達にできる事はないのでしょうか?

 

 

腰椎分離症のスポーツ選手に対して私達が考えるべきことは

 

 

①痛みを少しでも抑えること

 

②分離部にできるだけ負担のかけない体づくりや動作の指導

 

③分離症からのすべり症を予防すること

 

この3つが重要だと思います。

 

 

まず、ひとつめの

 

①痛みを少しでも抑えること

 

これに関しては、先生それぞれいろいろなお考えや手技や医療機器などをお持ちと思いますので、今回は割愛させて頂きます。

 

 

 

つぎに

 

②分離部にできるだけ負担のかけない体づくりや動作の指導

 

です。

 

順番が前後しますが、

 

分離部にできるだけ負担のかけない動作

 

これは、セミナーの中でも紹介させて頂いたように、解剖学的に分離部に負担のかかる動きは

 

●伸展と回旋

 

ですので、この動きをしすぎないように指導したり、過度な伸展や回旋をしている場合はフォームの改善などが必要になってくると思いますので、各患者さんの実際の動きを見て、指導をしていただければと思います。

 

そして、

 

ここからが重要なポイント

 

分離部にできるだけ負担のかけない体づくり

 

についてです。

 

 

 

スポーツの動作でよく「腰をひねる」という言葉が使われますが、

 

セミナーの中でもちょこっと説明したように、

 

椎間関節が縦向きに配置されている腰椎は構造的にほとんど回旋することはできません!

(L1-L5で5度程度だとも言われています)

 

 

でも、体ってもっと回旋しますよね?

 

 

では、どこが回旋しているのか?

 

 

それは、

 

●股関節と胸椎

 

なんです!

 

 

ほとんどの回旋動作はこの股関節と胸椎で行われていると言っても過言ではありません。

 

(※治療用のベッドをまたいで座って、股関節の動きをロックして、胸の前で腕を組んで胸椎の動きもロックした状態で体をひねってみていただけると腰はほとんど捻ることができないという事がわかると思います)

 

 

なので、この股関節と胸椎の動きをよくしたあげる事がとても重要になります!

 

もともと、この股関節と胸椎の動きが悪いので、無理に腰椎に回旋ストレスがかかってしまい、分離症になってしまっている選手も多いです。

 

股関節は特に内旋の動き、胸椎は胸を張った状態での左右の回旋の動きをつけてあげるといいです。

 

 

動きのつけかたとしては、

 

周囲筋および、周囲の靭帯・軟部組織のマッサージやストレッチ、関節モビリゼーション・胸椎に関してはモーションパルペーションなどが有効です。

 

これらの動きがついてくると、股関節と胸椎をつかって体を回旋することができますので、もともと回旋動作に向いていない腰椎に無理な回旋ストレスがかからなくなります。

 

 

最後に、

 

③分離症からのすべり症を予防すること

 

文献にもよりますが、腰椎分離症の患者さんの約60%が将来的に分離滑り症へと移行すると言われています。

 

すべりが発生すると、脊柱管は圧迫され腰部脊柱管狭窄症の症状が発生したりもします。

 

ので、できるだけこの『すべり症』に移行しないような指導をしなくてはいけません。

 

 

すべり症への移行を少しでも防ぐポイントは

 

①大腰筋など、腰椎の前方の筋肉と、脊柱周りの細かな筋肉を鍛えてあげること

 

②腹直筋などを鍛えて腹圧をしっかりと高めること

 

③過度な腰椎前弯を防ぐこと

 

この3つです。

 

 

①大腰筋など、腰椎の前方の筋肉と、脊柱周りの細かな筋肉を鍛えてあげること

 

すべり症とは腰椎が前方にすべります。なので、大腰筋などの腰椎の前方にある筋肉を鍛えて、腰椎前方の壁をしっかりと作ってあげます。

 

そして、脊柱周りには細かな筋肉がたくさんあります。

いわゆる「インナーマッスル」や「体幹筋」や「姿勢保持筋」と呼ばれる筋肉群です。これらは姿勢を保持するだけでなく、脊椎の椎骨の固定にも働いていますので、これらをしっかりと鍛えてあげることで、腰椎を安定させてあげます。

 

鍛え方としては、プランクなど今流行りの「体幹トレーニング」となります。

 

 

②腹直筋などを鍛えて腹圧をしっかりと高めること

 

腹圧がしっかりと高くなると、腰椎は前方にすべりにくくなります。いわゆる腹筋や「ドローイン」などによって、しっかりと腹圧を高めることもすべり症を予防するうえで重要です。

 

 

最後に

 

③過度な腰椎前弯を防ぐこと

 

腰椎が前弯すると、椎体は前方にすべりやすくなります。なので、いわゆる「反り腰」の方は姿勢指導などで、過度な前弯を防いであげることも重要です。

 

なぜ「反り腰」になってしまっているのか? 

 

腹筋が弱いからか、

 

胸椎の後弯が強いからか、

 

腸腰筋がタイトになってしまっているからか? 

 

股関節前面の靭帯(特にZ靭帯)がタイトになってしまっているからか?

 

 

などなど、ひとりひとりの患者さんのお体をみて、その原因を取り除いてあげる事が重要です。

 

 

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以上、腰椎分離症のスポーツ選手に対して、その中でも私達ができる事について簡単に説明いたしました。

 

 

分離症があってもスポーツを続けている選手はたくさんいます。

 

 

上記のような事に着目して私達がお体を調整してげることで、分離症があってもしっかりとスポーツは続けていける事につながると思います。

 

 

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